2017年11月27日
軍用地について

土地や建物を買う時は
何度も現地へ行って物件を見て
土地であれば
新しく建つ家をイメージし
また中古住宅やマンションなら
リフォーム後のアフターをイメージし
夢と希望を膨らませることができます
が
初めて軍用地を購入する方は
物件概要書、土地謄本、地代明細書に
航空写真で場所を示され購入の判断を迫られます
土地や建物と違い
軍用地なので現地に行くことはできませんし
不動産屋の言う事だけを信じて
何千万もの大金を支払うには相当勇気がいることでしょう(笑
土地や建物の場合、
実物を見て、触れて、イメージして
これを買うのだと自覚できますが
軍用地は紙切れだけで判断せざるをえなく
実体が掴みにくいので
不安になることがよく分かります
ひと昔前に流行った原野商法に
似てるかもしれませんね
少しでも不安を解消するための材料として
防衛局が発行する
軍用地証明なるものがあります
物件の所在地、地目、面積、所有者等の
記載がされ国が軍用地として使用されている
ことを証明してくれるものです。
地代明細書
正式には
土地賃借料算定調書及び土地明細書と言い
年2回、前払い分と値上がり分
それぞれ旧盆前と旧正月前ごろに
施設名(基地名)所有者、所在地、地目、地積
契約番号等、㎡辺りの契約単価、算定賃借料が
地主会か防衛局から年2回所有者へ郵送されてきます。
地主会への入会は強制でなく
年会費が地代の0.5%程度発生しますが
事務手続きを代行してくれますし、
共済会に入れば低利の融資を受けることもできます
これらを元に総合的に判断するしかありません。
私達は何十回も取引を行い
当たり前のように業務を行っていますが
初めての方にとってはリスキーに感じることでしょう
信じてください!
としか言いようがないのが実情です。
次は軍用地内はアメリカ合衆国のはずなのに
日本の農地法の適用を受けるという
不思議な話を書きたいと思います。